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赤ちゃんの陰嚢(いんのう)内に睾丸(こうがん)が触れるかどうか{←コリコリとした固いものがあるかどうか}を確認していたら、「うちの子、生まれたときに右側の睾丸が触れなくて、医師から停留睾丸についての説明があり、経過フォローを受けていた。生後2か月半ばに触れることができた。」と嬉しそうに話す。

正常の精巣(睾丸)は胎児の3か月頃につくられ、下降を開始し、7~8か月に鼠径管(そけいかん)を通って、8~9か月で陰嚢内に下りてくる。

※上記画像は日本泌尿器科学会『「子供の精巣が降りていない」と言われた』のページより引用させていただきました。

この自然下降の過程で、生まれる前に途中で留まっている状態を停留睾丸という。
満期産の新生児の約5%前後にみられ、徐々に減少し、そして1歳頃には1.5%前後に。
そしてその後は、ほとんど自然下降は期待できないと言われている。

通常睾丸は暑いときは体から離れて垂れているし、寒いときは体の中に上がってしまうなど移動性があり、触診での診断は簡単ではない。

1回では触れないこともあるので、時期を変えて繰り返し、調べることが大切です。
その他、触れたり、握ったり、運動したり、泣いたり等の外的刺激を加えると移動してしまいます。

6か月過ぎても下降がみられない場合は、泌尿器科での管理になり、検査・治療・観察など必要に応じて行われるようです。

男の子にとっては、精巣(睾丸)は精子のつくられるとても大切なところです。 ”とても敏感なところ”なのですね。

【drop雑誌(令和6年5月号)・会津助産師の家 おひさま】より

今回のまとめ
  • 男の赤ちゃんについて、精巣(睾丸)が陰嚢の中に下りていない場合は、”停留睾丸”が疑われます。
    ※精巣とは、睾丸のことで、俗称ではキンタマとも呼ばれます。
    ※陰嚢とは、オチンチンの下にある袋のことで、俗称ではタマブクロとも呼ばれます。
  • 停留睾丸とは、出生時に精巣が陰嚢内に下りていない状態(正常であれば陰嚢内に精巣が存在する)をいい、次のような特徴があります。
    • 陰嚢内にあるはずの精巣を触れない
    • 上記以外の症状はない
    • 新生児の約5%前後にみられ、1歳頃には1.5%前後にまで減少する
    • 確認方法は触診する必要がある
    • 乳児検診で見つかることが多い
    • 生後6ヶ月までは自然下降が期待できる
  • 精巣(睾丸)は外的刺激に弱いので、触診での診断は簡単ではありません。
    1回では触れないこともあるので、時期を変えて繰り返し調べることが大切。
  • 生後6か月を過ぎても下降がみられない場合は、泌尿器科の医師に相談されてください。
  • 精巣(睾丸)とは男性にとって精子をつくる、とても大切かつ敏感なところなのです。

今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪