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HPVの感染を予防するワクチンのことで、接種することにより子宮頸がんを予防することができる、と言われている。

HPVは主に性交渉によって感染する。

すでに感染した状態で接種しても、ウイルスを消滅することは出来ない。
国内では年間1万1千人位”子宮頸がん”と診断され、約3千人位亡くなっている。

HPVワクチンは、小学6年生から高校1年生の女子については公費負担です。
期間を過ぎると自己負担となる。

平成25年度から予防接種法に基づき、定期の予防接種の対象に位置付けられました。
しかし接種後疼痛・運動障害を中心とした多様な症状が報告され、勧奨を控えていたが、安全性有効性に取り組み令和4年度から再開された。

ワクチンの副作用を心配し、どうしようか迷っている人が多いようだ。
HPVワクチンのなかった時代の親たちなので、最近摂取するかしないかの判断を相談されることがある。

接種するかしないかは、正しい情報をもとに親・子どもたちが選択すべきです。
自分で決めたのと、知らなかったのでは全く違う。

現在子宮頸がんはHPVの予防接種と定期検診を通して、早期発見・早期治療で克服することができる

どちらも重要ですが、感染自体を予防できるのは、あくまでもワクチン接種です。
全体の65%位は感染を予防できる、と言われている。
しかし、ワクチン接種しても予防できない型の子宮頚がんもある。

キャッチアップ接種対象者の接種期間は令和4年4月から令和7年3月まで無料なので、対象者の方は早く動く必要があります。

性体験をする前に接種することが大切であり、(性体験や接種の意志は)子どもそれぞれなので、親は子どもの接種に迷っている面もあるようです。

【drop雑誌(令和6年6月号)・会津助産師の家 おひさま】より

今回のまとめ
  • HPVワクチンとは、子宮頸がんの原因である ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチン です。
    ※あくまでも予防のためのワクチンなので、すでに感染した状態で接種しても効果はありません。
  • 子宮頸がんはHPVの予防接種と定期検診を通して、早期発見・早期治療で克服することができます。
  • ワクチンを接種することで、全体の65%位は感染を予防できます。
  • ワクチンを接種するかしないかは、正しい情報をもとに親・子どもたちが選択すべきです。
  • HPVワクチンの接種を無料で受けることができる人
    • 定期接種対象者の方
      2024年度に小学6年生から高校1年生の女子(2008年4月2日~2013年4月1日生まれの女子)。
    • キャッチアップ接種対象者の方
      1997年4月2日~2008年4月1日生まれで、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない女子。
      ※2022年4月(令和4年4月)~2025年3月(令和7年3月)の3年間は無料です。
  • HPVワクチンについて詳しく知りたい方や予防接種のお申し込みは、お住いの市町村役所の健康増進課などに問い合わせてください。

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