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男の子の体の仕組みが分からなくて、困っている母親は多いと思います。

今回は、射精(しゃせい)に関する体の仕組みをご説明しますね。

射精について教えるには、子どもが小さいうちなら母親が伝えてもよいでしょう。
子ども向けの本を読ませてもよいですね。

しかし、思春期が近づけば、父親が伝えた方が抵抗が少ないでしょう。
父親が経験した時のとまどいや、気持ちも上手に伝えられると思います。

精巣(せいそう)は、思春期になると、精子を作り始め一定量たまると溢れて、尿道を通りペニスの先から出てきます。

初めての射精を精通(せいつう)といい、10~15歳の間に起こることが多いです。

精通は、女の子の月経にあたります。

初めての射精・精通があると、何も知らずに病気と思い悩む子もいます。

そんな悩みを抱えさせないために、前もって子どもに、射精は生理的な現象であることを伝えましょう。

精液はうすい白色のねばねばした液体で、1回の射精の量は「3~4cc」です。

射精で濡れたパンツは、つまみ洗いをして洗濯機に入れることを教えましょう。
自分で自分のパンツを洗うことで、大人になっていく体の変化を受け入れるとともに自立を意識するようになります。

精通があったら親に伝えるように話しておきましょう。
射精があるということは、大人の男性になった印であり「精子が存在し、妊娠に直結する体になった」ということです。

それは、子どもが大人に成長する過程で、責任と思いやりのある行動をどのようにとっていくかについて、考える機会でもあるのです。

【drop雑誌(令和3年6月号)・会津助産師の家 おひさま】より

今回のまとめ
  • 射精は生理的な現象であり、男の子が健全に発育している証拠です。
  • 初めての射精を精通(せいつう)といいます。
  • 精通は、10~15歳ごろに起こります。
  • 前もって精通に備えて、次のことを子どもに話しておきましょう。
    • 射精は、誰でも経験する生理的な現象であるから心配はいらない。
    • 射精があったら、親に伝えるように言う。
  • 子どもの自立を促すために、射精があったら、つまみ洗いをして洗濯機に入れておくように教育しましょう。

今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪