親や保護者は、子どもに「いのちは大切だよ。大事にしようね。」と伝えていると思います。
しかし3歳くらいの子どもは、どういうことか分からないのではないでしょうか?
「いのちを大切にする」ということは、自分のことを大切にするということであり、お友達の「いのち」も同じで大切にするということです。そして自分のことを大切にするということは、”自分を好きになること”です。
子どもが抱く「自分はどこから、どうして、どんなふうにして生まれてきたのか?」などの疑問には、きちんと答えてあげてください。
あなたは親の気持ちを、子どもに伝えていますか?
例えば、次のような気持ち。- 新しい生命が宿ったときの思い、心音・胎動を感じたときの感動。
- 出産のときのこと。初めて産声を聞いたときの感動。
- 初めて抱っこして、おっぱいを飲ませたときの喜び。
- 家族や周囲の人々の無事に生まれてくることへの祈るような気持ち。
- 望まれて生まれてきたこと。名前の由来など。
残念ながら、こうした親の気持ちを伝えきれていないのではないでしょうか?
どうぞ、いろいろ話してあげてください。
子どもは親から愛されていると感じられたとき、大切にされているという安心感、見守られているという実感をもちます。
そうなれば、いかに自分が大切な存在であるかを知り、それだけで頑張れるのではないでしょうか。
”たっぷり愛情をもって育てられている”ことに気づきます。
お母さんだけでなくお父さんも、”今こんなに成長した喜び”などたくさんのメッセージを子どもに送ってあげてください。
たくさん伝えることで、子どもは自分のありのままの姿を受け入れ、自信が出てくるのではないでしょうか。
結果的に、子どもは自分のことが好きになると思います。
【drop雑誌(令和3年9月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 「いのちを大切にする」ことは、「自分のことを大切にする」ことで、「自分を好きになる」ことにつながります。
- 親の気持ちを子どもにたくさん伝えましょう。
- 子を宿したときや出産したときの喜びや感動
- 家族や周囲の人々から望まれて生まれてきたこと
- 子どもの成長に関する喜びなど
- 子どもは、”親に愛されている”と実感すると、自分に自信をもつようになり、自分のことが好きになります。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪