子どもに「いくつになったらセックスしていいの?」と質問されたらどうしますか?
二次性徴により性的に成熟してくると、大人になったと錯覚してしまい、セックスに興味を持ち始めます。
しかし、”妊娠”や”性感染症”など人生に大きな影響を与えますので、真剣に答えてあげてください。
「何歳になったらOK」という明確な答えはありません。
好きな人ができたからと言って、セックスに結びつけるものではありません。
一挙にではなく、ふれあいには段階があり少しずつ親交が深まり、大人に向かって成長していく関係が大切です。
中学生に質問したことがあり、返ってきた返事は「中学生はダメだけど高校生になったらよい」「お互いに好きであれば」「断ったら嫌われる」などが多かったです。
非常に危険だと思いませんか?
もし、次の4項目のうち、ひとつでも自信がなく、怖さがあればやってはいけません。
- 避妊法、性感染症など正しい知識を持ち、行動に移すことができる。
- 自分や相手の”からだ”や”こころ”をよく理解し、お互いを尊重できる気持ちがあるか。
- 一方的ではなく、お互いに対等な関係であり、合意がなければ性犯罪になること。
- 望まない妊娠や、性感染症にかかってしまったらどうすればよいか。判断と知識があるか。
社会的大人と認められるには、仕事を持ち、経済的・社会的にも自立することが求められます。
子どもに「今、妊娠したらどうするか。覚悟はできているのか。自分の性行動に責任を持てるのか」と考えさせてください。
親はある程度の知識をもって、厳しさと愛情をもって、親の気持ちを伝えていくことが大切です。
「あなたのことが大切なの」というメッセージをどんどん伝えてください。
【drop雑誌(令和4年5月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- セックスの問題は、人生に大きな影響を与えるので、子どもに聞かれたら真剣に答えてあげてください。
- 「何歳になったらOK」という明確な答えはなく、「好きだからいいじゃない」などの安易な理由で、セックスを容認するのは危険です。
- 性教育の知識や厳しさと愛情をもって、親の気持ちを伝えていくことが大切です。
- 子どもに「自分の性行動に責任を持てるのか」を考えさせるとともに、「あなたのことが大切なの」というメッセージをたくさん伝えてあげましょう。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪