まだ生理が来ていない小学3年生に「生理って嫌なものなの?」と聞かれた。
「どうして?」と聞くと、「おまたから血が出るし、1々月に1回起こる、生理用品を使うこと、お腹が痛くなるし、イライラするし面倒...」と、辛いことばかりを不安そうに話す。
”すてきな大人になっていくための大事なステップであり、良いイメージで迎えることが大切なのに”と困ってしまった。
母親や伝える人自身が嫌なものと思っていれば、子どもも同じように受け止めてしまいます。
”毎月1回赤ちゃんのために、ふかふかのベットを子宮の中でつくっていることや、女性が大人になっていくためのホルモンのサイクルであり、心身の体調に影響があること”などは必ず話してあげてください。
そして大切なことは、”伝える人は他人事のように話すのではなく、自分の経験から生理をどう受け止め、どのように過ごし、トラブルにどう対応しているか”など真剣に話をしたらどうでしょうか。
子どもなりに生理がなぜ必要かを理解し、自分の身体を大切にしようと考えると思います。 また、「不安なことがあったら我慢せず、いつでも聞いてね」と言ってあげてください。
そして生理がきたら「おめでとう」と家族みんなで祝ってあげてください。嬉しいことだと思えるようになると思います。
男の子にも、”女の子の生理は赤ちゃんを授かる準備であることなので、女の子の身体をひやかしたり、悪さをすることは、とても恥ずかしいことだ”と話してください。
性の話は隠すことでもなく、恥ずかしいことでもないのです。
”適切な知識はお互いの身を守っていくこと”であり、大人に向かって成長していきます。
【drop雑誌(令和4年6月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 生理は「大人になっていくための大事なステップ」、良いイメージで正しい知識を子どもに伝えましょう。
- 生理について子どもに、次のようなことを真剣に伝えてあげましょう。
- 女性が大人になるためのホルモンのサイクルであること
- 心身の体調に影響があること
- 親の経験から生理をどう受け止め、トラブルに対応するといいか
- 男の子にも女の子の生理について正しい知識を伝え、ひやかしたり、悪さをしてはいけないこと
- 生理がきたら子どもに「おめでとう」と、家族全員で祝ってあげましょう。
- 性に関して必要な話題は、子どもの身を守ることなので決して隠してはいけません。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪