drop4月号に掲載した内容で、”「性的ふれあい」についてとはどういうことか知りたい”という質問があったので紹介します。
イギリス人の動物行動学者デズモンド・モリスの興味深い分析で、ふれあいを深めていくには、次の12段階があるということです。
- 第1段階...目から体、
- 第2段階...目から目、
- 第3段階...声から声、
- 第4段階...手から手、
- 第5段階...腕から肩、
- 第6段階...腕から腰、
- 第7段階...口から口、
- 第8段階...手から頭、
- 第9段階...手から体、
- 第10段階...口から胸、
- 第11段階...手から性器、
- 第12段階...性器から性器
お互い親密になると、すぐに第12段階(セックス)というイメージがあり、”そうしないといけない”と思い込んでいる人が意外に多いのです。
しかし、そういうイメージしか持っていないのは、とても寂しいことです。
愛情はそのとき、そのときの気持ちに合わせて表現されるものであり、安らぎや心を通じ合わせるものなので、一つひとつのふれあいの段階が大切なことで、むしろ愛情を感じる時もあります。
また、全ての段階に曖昧な態度はとらず、自分の意志で”Yes”かNo”、そして自分の気持ちを伝えることが大切です。
それで相手が去っていくのであれば、縁がなかったということです。
言いたいことが言えない関係では、愛を育んでいくことや、信頼関係を築くことはできません。
将来長い人生をその人と生き抜くことはできないと思います。
心の通じ合うふれあいは、どの世代にも必要です。
雰囲気に流されたり、焦ったりしないで、次の段階に進めてもよいかどうか、しっかり考えていくことは、二人にとって成長につながると思います。
【drop雑誌(令和4年7月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 男女のふれあいを深めるには、”12段階がある”といわれています。
- お互い親密になると、すぐに最後の12段階(セックス)をイメージしがちですが、それは違います。
- 12段階の”一つひとつの段階”こそが大切なのです。
- ふれあいを正しく深めるには、全ての段階に曖昧な態度はとらず、自分の気持ちをはっきりと伝えることが大切です。
- 雰囲気に流されず、焦らず、一つひとつの段階において、お互いの気持ちをしっかり考え伝えていくことが、男女の成長につながります。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪