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5歳の男の子がテレビを観て、真剣に「〇〇は男なの?女なの?」と聞かれ、”どう答えるべきか”と母親から相談があった。

このような質問には、 親の考え方が大きな影響を与えるので、きちんと答えることが大切です。

必ず伝えて欲しいことを、4項目あげます。

  1. 体の性別は生まれたときに男か女か決められる。
  2. 心の性は一人ひとり違っていい。
    自分の認識する性が自分の性であり、おかしいことではない。
  3. 自分の生きやすい性で、自分らしく生きていけばいい。
  4. 自分と違うからといって差別したり、偏見の目で見るようなことはしない。

以下のような説明ではどうでしょうか?

「生まれたときの外性器の形で決められ、その性を受け入れて生きていく。
しかし、その性別と自分は違うのではないかと感じたり、同性を好きになったりと、いろいろな人がいる。
それは恥ずかしいことでも、おかしいことでもない。
自分の生きやすい性別で生きていくのが一番いい。
からかったり、いじめたりすることではない。
もし、〇〇ちゃんがそうであっても、自分の思う性別を選んで生きていけばいいし、その気持ちを大切にしてほしい。
それは異常でも特別なことでもない。ただ人数が少ないだけ。」

自分の性別に悩んでいる人は、”100人に8~9人くらい”と言われている。
多くは思春期以降に気づき、”人に知られないように”、また、”親を悲しませたくない”と悩んでいる。

自身の周りにもいると思うので、詮索などせずに自分の子も含め静かに見守ってほしい。
また、親自身が誤解をしないように知識を得てほしい。

1日も早く”性の多様性”は、当たり前の社会になってほしいと願っている。

【drop雑誌(令和4年8月号)・会津助産師の家 おひさま】より

今回のまとめ
  • 子どもに”性の多様性”に関して質問されたら、”きちんと答える”ことが大切です。
  • 自分の性別に悩んでいる人は、”100人に8~9人くらい”いらっしゃいます。
  • あなたの周りにもいると思うので、詮索などせずに静かに見守ってあげましょう。
  • 差別をしたり誤解をしないように、偏見のない知識を得ることが必要です。
  • お子さんに質問されたら、本記事で挙げた”伝えてほしい4項目”と”説明文”を参考に、しっかり答えてあげてくださいね。

今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪