子どもに「命は大切」と小さいときから伝えてきたと思いますが、
具体的に「どのような行動をとればいいのか」ということをお話をした保護者は何人いるだろうか。
子どもたちに「どうすることかな?」と聞くと、大部分は首をかしげる。
「命は大切」という言葉だけが、頭を素通りしているような、命の大切さは想像できても、どうすることなのかという思いには至っていないように感じる。
しかし、このことについて、正解はないのです。
その人の育てられた環境、親の考え、職業、経験、人間関係その他でそれぞれ違っていいのです。
”命を大切にする”ことは、”自分を大切にする”ことです。
”自分を大切にする”には、”自分が好き”でなければなりません。
お子さんに「自分のこと好き?嫌い?」と聞いたことはありますか?
嫌いと答えたら「なぜ嫌いなの?」と聞いてみてください。
このことはとても大切なことです。
子どもは親から愛されていると感じられたとき、安心感、信頼感そして大切に育てられていると実感します。
それだけで子どもは自分のことが好きになるのです。
子どもに「あなたのこと大好きだよ。とても大切だよ。」というメッセージを伝えることです。
いのちは今、生きている存在そのものです。
ですから、「命を大切にする」ということは、そんなに難しいものではなく、日常生活そのものなのではないでしょうか。
体をきれいにする、お友達を大切にするなど...やさしさと思いやりをもって、心と体を大切に、毎日を充実した気持ちで生活することではないでしょうか。
いのちの大切さを知っている子どもは、他人にもやさしくできるのではないでしょうか。【drop雑誌(令和5年4月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 「命は大切」という言葉、具体的にどうするのかについては正解はありません。
個々人の人生経験によって、人それぞれ違ってくるのです。 - 確かなことは、”命を大切にする”ことは、”自分を大切にする”ことです。
- ”自分を大切にする”ことは、”自分が好き”だということです。
- 自分が嫌いな子どもも親から愛されていると感じられたとき、大切に育てられていると実感します。
そして、自分が好きになります。 - だから、子どもに「あなたのこと大好きだよ。とても大切だよ。」というメッセージをたくさん伝えてあげましょう。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪