つい最近、初潮になった子どもと話する機会があった。
「何か不安なことや悩みがあれば聞いてね」と言ったら、「大丈夫。ママにおめでとう。よかったね、お祝いしなくちゃね。と言われた。」とニコニコしていた。
”月経(生理)の仕組み”、”体調”、そして”準備するもの”、”手当て法”など基本的なことは理解しており、受入れの心構えが出来ていたのです。
この子はきっと自分の体を大切にできるし、またお友達や周りの人も大切にするだろうと思いました。
そのとき”私が分かりやすく伝えたことは、以下のこと”です。
- 妊娠すると月経が止まる。
- 女性は誰でも経験することであり、約40年間続くので正しい知識を学び上手に付き合っていく。
- 月に1回(3~7日間)血が出るということだけでなく、体の発育や健康のバロメーターであり大切な体の機能である。
- 人前では話してはいけない又ひやかしたりしない。
- 生理用品にはたくさんの種類があり、特徴を知り自分にあった物を選ぶ。
- 月経と月経の間や月経中に起こる不快症状は我慢しない。どんな症状かは個人差があり症状の重さもそれぞれである。
- 生理痛が辛いときは、市販の鎮痛剤を用量・用法を守れば問題ない。服用のコツは痛みが始まったらすぐに使う。
- 体調の悪いときは、部活など無理せず休む。大切な試合であれば月経はずらすことが出来るので、婦人科に相談する。
- 痛すぎる生理痛は病気が隠れている場合もあるので、婦人科に相談してみる。
人間の体にはいろいろな機能があるが、女の子の場合は月経発来が”性”について考えるきっかけとなるようだ。
月経について肯定的に受け止め、また自分の体を大切に、そして健康に過ごすことの大切さを学べるように関わって欲しいと思う。
【drop雑誌(令和5年6月号)・会津助産師の家 おひさま】より
今回のまとめ
- 初潮対策は、あなたと子どもが共に月経について基本的なことを理解しており、受入れの心構えが出来ていることが大切。
- 難なく初潮を迎えるために、助産師が分かりやすく伝えた9項目(本記事の破線枠内)を、あなたのお子さんにも伝えてあげましょう。
- 女の子の場合は月経発来が”性”について考えるきっかけとなるようです。
「月経発来」とは初めて月経があること、つまり初潮を迎えること - 月経を通して、自分の体を大切にし健康に過ごすことの大切さを学びましょう。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪