DVは家庭の関係性の中で起こる暴力のことをいい、デートDVは交際しているパートナー間で起こる暴力のことをいいます。
そして、中高生のカップルの3組に1組は、デートDVが起こっているとも言われており、びっくりしてしまいました。
他人事ではないと思い、書くことにしました。
男女交際のあり方は、近年、急速に意識変化が起きています。
暴力には身体的、精神的、性的、経済的、社会的なものなど色々あります。
単独で起きることもありますが、何種類かの暴力が重なることもあります。
殴る蹴る、大声で怒鳴る、スマホをチェックする、全ての行動を知りたがる、メールや携帯電話の履歴をチェックする、デート代を払わない、お金を借りて返さない、服やヘアスタイルなど自分の好みを押しつける、避妊に協力しないなど...。
自分の所有物のように思ってしまう人も、少なくありません。
それって、本当の愛情でしょうか。
相手に好意を持っているので、被害と思わない子もいます。
しかし、これらは、どんな理由であってもしてはいけない行為なのです。
犯罪になる場合もあります。
私たちは、人として大切に扱われる権利があります。
もし、少しでも怖いとか変だと思ったら、自分の思いや考えを相手にきちんと伝え、本音で話し合ってみることです。
お互いの心が理解でき、理解し合える関係となり解決できる場合もあります。
自分だけでは対処できないときは、信頼できる大人、あるいは専用の相談窓口でアドバイスを受けてください。
子どもから相談があった時は、親は真剣に向き合ってください。
相談に乗ってあげてください。
被害者は何も悪くないのです。
「あなたも悪い」などとは絶対に言わないことです。
男女交際とは、お互いの考えを話し合い、対等な立場でお互いを高め合い、お互いに嫌なことはしない。
相手を思いやる気持ちが交際のエチケットです。
【drop雑誌(令和6年9月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 「デートDV」とは、交際しているパートナー間で起こる暴力のことです。
(主に10~20代の交際カップルで起こる暴力を指し、中高生カップルでは実に3組に1組の割合で、デートDVが起こっていると言われています) - 暴力には次の種類があり、単独で起きたり、混在して起きることもあります。
- 身体的暴力・・・殴る蹴る、髪を引っ張る
- 精神的暴力・・・大声で怒鳴る、スマホやメールなどをチェックする
- 性的暴力・・・キスや性行為を無理に要求する、避妊に協力しない
- 経済的暴力・・・デート代を払わない、お金を返さない
- 社会的隔離・・・行動を監視する、友人関係を制限したりして孤立させる
- 相手に好意を持っているため暴力を受けても被害と思わない子もいますが、デートDVはどんな理由があってもしてはいない行為です。
(犯罪になる場合も多くあります) - あなたのお子さんをデートDVから守るために、親として次のことを心掛けてください。
- 子どもが交際相手に対して少しでも怖いとか変だと感じているようなら、自分の思いや考えを相手にきちんと伝え、本音で話し合ってみるようにアドバイスする。
- 子どもから相談があったときは、真剣に向き合い、相談に乗ってあげる。
- 子どもに対して「あなたも悪い」などとは絶対に言わないようにする。
- DVをする人は、「アメ(優しくする)とムチ(暴力を振るう)」的な行為を繰り返しつつ、次第に暴力がエスカレートしていく傾向があります。
危険だと感じたら迷わず専門の相談窓口に相談しましょう。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪