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近年、情報が溢れている。
子どもを守るため、性教育を始めた親も増えてきた。

しかし、日本の性教育は諸外国に比べると大分遅れていると言われている。
ユネスコのガイドラインによると、5歳から始めるように推奨されている(参考)。
その結果、性交渉の開始年齢が遅くなっており、若年の望まぬ妊娠が減少している等の結果が出ているとのことである。

小さいと何の偏見もなく素直に受け止めるので、小さいときに始めるとよいと思う。
しかし、何歳からでも遅いということではない。
その子、それぞれ違っていいのです。

義務教育だけでは、時間数も少なく、また項目や内容に制限されている箇所もあり、大切な知識が伝えられないと言う方もいる。
近年は性教育の雑誌、マンガ、絵本などいろいろと出版されている。
年齢に応じて科学的で正しい知識のものを選んで活用するのもよい。

子どもに伝えてほしいこと
親は子どもと向き合って一緒に学び、自分が生きてきた中で例えば月経をどう受け止め、月経周期の数え方や、月経痛を我慢しないなど、どう解決してきたか、悩んだり迷ったり、考えたりしたことなどを伝えて欲しいのです。

ここに一例だけ書きますが、性のいろいろのことを親としての考え方とか生き方を学び、子どもは心身共に成長すると同時に親の愛情を感じます
あまり気負わずに気軽に、家庭での性教育を始めてみてください。

【drop雑誌(令和7年3月号)・会津助産師の家 おひさま】より

今回のまとめ
  • 諸外国に比べ日本の性教育は大分遅れています。
  • お子さんを真に守るためには、小さいときから性教育を始めるのが望ましいです。
    ※ユネスコのガイドラインでは、5歳から性教育を始め年齢別に段階を踏んで学んでいくことを推奨しています。
  • ご家庭で性教育をする際は、世に氾濫している情報を鵜呑みにしてはいけません。
    信頼できる専門家の情報(年齢に応じた科学的な知識が得られるもの)を参考にしてください。
  • お子さんに伝えてほしいとても大切なことは、親御さんご自身が実際に経験したことです。
    • ご自分が月経をどのように受け止めて、解決してきたか。
    • 月経周期の数え方はどうする
    • 月経痛をどう克服したか
    • 悩んだり迷ったり、考えたりしたことなどを率直に伝える
  • 上記のような親としての考え方とか生き方を学ぶことによって、子どもは成長するにつれて親の愛情を感じるようになるのです。

今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪