中学1年生の子の母親からで、「子どもが小学生のときに精通については、学校の教科で詳しく聞いていたが、急に自分に起こったのでびっくりした。驚いてオロオロする子は結構いる」ということだった。
夫は「ペニスのことについては構わないでいい」と言うばかり。
言葉の意味を整理します。
精通とは、初めての射精のこと。
射精とは、勃起したペニスから精液が噴出すること。
夢精とは、眠っている間に意志とは関係なく、ペニスの先から精液が出ること。
思春期には、たいていの男の子が経験する。
夢精で精通を経験する子もいますので、伝えておきましょう。
近年の統計によると早い子で9歳、中学2年生から3年生で約半数以上、遅い子で18歳くらいということです。
精通の起こる前兆はよく分かりませんが、第二次性徴である声変わり（声が低くなる）、ひげが生える、性器が大きくなる、体がガッチリ（肩や胸幅が広くなる）してくる、身長が伸びる、その他...等の変化がみられたら心の準備をしておきましょう。
個人差があり、発現場所、症状などバラバラ、人それぞれ違うので、比べるものではありません。
同じ人は誰もいないということです。
誰もが経験して大人になっていくのですから、当たり前で恥ずかしいことではなく、順調に成長している証です。
＜次号へ続く＞
【drop雑誌(令和7年4月号)・会津助産師の家 おひさま】より
今回のまとめ
- 精通とそれに関連する言葉の意味をおさらいしましょう。
- 精通（せいつう）・・・男の子が体験する初めての射精のこと。
- 射精（しゃせい）・・・勃起したペニスから精液が噴出すること。
- 夢精（むせい）・・・眠っている間に意志とは関係なく、ペニスの先から精液が出ること。
- 勃起（ぼっき）・・・ペニスが硬く大きくなること。
- ペニス・・・陰茎（いんけい-俗に言うオチンチン）のこと。
- 精通が起こる時期は、9歳～18歳と個人差が大きいですが、中学2年生から3年生で約半数以上が精通を経験します。
- 精通の前兆ははっきりと分かりませんが、お子さんに下記の変化がみられたら、そろそろ精通があるかもしれないので、心の準備をしておくように伝えておくとよいでしょう。
- 声変わり
- ひげが生える
- 性器が大きくなる
- 体がガッチリしてきた
- 身長が伸びてきた
- 精通があったということは、順調に成長している証なので全く恥ずかしいことではなく、むしろ喜ばしいことです。
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪