知人から「うちの子は二番目が生まれたとき、家族が見ていない時、”つねったり叩いたり”いろいろと大変だったよ。上の子に赤ちゃんが生まれることを、ちゃんと話しておいた方がいいわよ。」と言われたという妊娠8か月のママから不安になった、と相談がありました。 上の子は3歳です。
以前はこのような話しは、よく聞きました。
近年は保育所や子ども支援センターの利用のせいか、少なくなってきたような感じがします。
二番目の赤ちゃんの誕生は、家族から一心に愛情を受けていた上の子にとっては、相当複雑な気持ちです。
だからと言って、長い説明をしたり、くどくどと教える必要はありません。
「赤ちゃんが生まれるよ。家族が一人増えるよ。」くらいでいいと思います。
そして、言いっ放しではなく、その後の様子を見ながら子どもの気持ちを聞いてやることが大切です。
パパもママも今まで以上に子どもと遊ぶ時間を増やし、かわいがってやってください。
生まれてからの上の子の反応・行動については、何の問題もない子、赤ちゃんをかわいがる子、そしてまた、叩いたりつねったり、赤ちゃん返り、おねしょをする、爪を噛んだり、嘆息発作、発疹が出たりする子もいるようです。
赤ちゃんいじめが安全な程度なのか、危険なのか、注意して見ててください。
赤ちゃんをいじめているのを見つけたら、すぐ止めさせて動機を聞いてください。
上の子を罰したり、物を買ってあげ、褒める、かわいいよ等と言って、納得させようとしないことです。
上の子と対応する時は、全身で向き合い、その子を全霊でかわいがる。
その時は、赤ちゃんの話をしないこと。
自分が理解されると、子どもは安心します。
そして上の子も下の子も、独自の存在として、大切にされていることが分かるはずです。
上の子の気持ちを和らげてあげられるのは、親の愛と理解してやることではないでしょうか。
【drop雑誌(令和7年10月号)・会津助産師の家 おひさま】より
- 上の子にとって、二番目の赤ちゃんの誕生は複雑な気持ちですが、くどくどと赤ちゃんが生まれることを説明せず、簡潔に教えてあげると良いでしょう。
- その際大切なのは、言いっ放しではなく、様子を見ながら子どもの気持ちを聞いてやることです。
そして、今まで以上に子どもと遊ぶ時間を増やして、かわいがりましょう。 - 二番目の赤ちゃんが生まれてからの上の子の反応・行動は、下記のようなものです。
- 何の問題もない
- 赤ちゃんをかわいがる
- 叩いたりつねったり、赤ちゃん返り、おねしょをする
- 爪を噛んだり、嘆息発作、発疹が出たりする
- 注意が必要なのは、上の子が赤ちゃんをいじめる行為。いじめがあった際、それが安全な程度なのか、危険なのかということです。
- いじめを見つけたら、すぐ止めさせて動機を聞き、上の子が納得するまで穏やかにさとしましょう。
- 上の子と対応する時は、全身全霊で向き合い、かわいがってください。
(※その時は、赤ちゃんの話をしないことが大切です)
今後も「会津助産師の家 おひさま」のベテラン助産師が、子育てのコツ・アドバイスをお届けします♪